VdBL短歌企画リレー短歌:佐々木紺

【ち】チロルチョコの礫(つぶて)投げ合うぼくらにはやがて愉しい敗戦が降る
【よ】夜半君が囁くワルツを踊るように「ひとを傷つけるのが好きなの」
【こ】呼吸さえわすれはじめる白夜にはどこまでも奪われますように
【れ】raison d'etre なんて無いさどこにも、少年は描く少年の画を
【い】痛むのは僕の自由だ 君の目が彼を追うのと同じくらいに
【と】戸棚ではふるい秘密がとけてゆき 君を月夜の微熱で包む