【BL短歌鑑賞】 君なんて死ねばいいのに初夏の悪意に満ちたくちづけの末(佐々木紺)

  • 君なんて死ねばいいのに初夏の悪意に満ちたくちづけの末(佐々木紺)


中学一年生、六月の風に吹かれて、プールの水面や校庭の木々がきらめいている。
少年は、屋上のフェンスにもたれてそれらを見下ろす。
隣では同級生がひとり、スポーツドリンクを飲んでいる。
さいきん少年は、同級生の一挙一動が気に障る。いまだって、ペットボトルをくわえたくちびるから目が離せない。
うっすらと目立ち始めたのどぼとけが、嚥下にあわせて上下する。その仕草に苛立つ。
ほとんど衝動のままに、彼の手からペットボトルを振り払い、くちづけを仕掛ける。
(死ねばいいのに、)
虚をつかれて目を見開いたままの同級生の表情にほくそ笑む。
屋上に落下したボトル、こぼれたスポーツドリンク、が太陽の光を受けてまぶしい。

悪意そのもののような、それとももっと違う何かのような、体中を渦巻く激情があることに、少年はこの瞬間にはじめて気が付いた。

 

【BL短歌鑑賞】ネムカケス( )

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コメント: 2
  • #1

    sex tel (金曜日, 17 11月 2017 20:45)

    nieobtrącający

  • #2

    wróżka (土曜日, 18 11月 2017 00:17)

    moglu